10月8日
バタバタと何かと忙しいシーズン。忘れもしない10月8日。
心友と久々に顔を合わせた4日後。
朝、めったにならない携帯を鳴らしたのは、心友の父だった。「もうダメかもしれない」と言う。言われた状況はわかっているはずなのに、何が起こっているかわからなかった。慌てて駆けつけた。両親が何かを堪えている様子がひしひしと伝わってきた。心友と目を合わせたのはこの時が最後だった。
一度職場に戻り、夕方また心友のもとへと向かっていた道中。またもや携帯が鳴った。あきらかに嫌な予感。心友の最期を知らせる電話だった。
あれから一年。
心友のこと、心友の両親のこと、旦那さんのこと、子どものこと、旦那さんの両親のこと・・・あくまでも自分の想像でしかないけれど、それぞれの立場からいろんなことを思ってきた。
そして最終的に思う。いろいろ悔やまれることも、心残りもあるけれど、心友は最期まで寄り添ってくれた旦那さんと子どもがいてくれたことが本当に幸せだったと思う。この二人との生活なくして、心友の幸せはなかったに違いない。
そして、今・・・
残された自分たちがどう生きていくのか。
命は始まった時からゆっくり終わっていくなんて信じない
ぼくが生きる今日は もっと生きたかった誰かの明日かも知れないから
(byかりゆし58)
この詞を聞くたびについ涙がにじみ出てしまうけれど、それだったらもっとちゃんと生きろよ、自分。