三ツ峠山
何度か行っている三ツ峠ですが、今回初めて西桂からのルートで登ってきました。
一度はきちんと歩きたいと思っていたこのルート。信仰史跡をたどりながら、クライマーの練習場ともなっている屏風岩を見上げ、この三ツ峠という山をようやく少し知ることができたように思います。
登山道中に「愛染明王塔」が立っているのですが、ちょうど友人とこの話題になったのと、たまたまツイッターのフォロワーさんともこの話題になり少し縁を感じたので、以前母からもらった三ツ峠のガイドブックを探して広げてみました。
愛染明王とは、愛欲にとらわれ染まる人間をそのまま浄化解脱させてくれる明王のことで、恋愛の祈願や愛染が藍染と同音のため染物業者の信仰を集めたのだそうです。この塔は、この地で十数年にわたって念仏供養を行ったとされている観誉豊恭信阿上人によって造立され、昔は縁結びの松と呼ばれた二本の松があり、今残る松はその片割れではないかということです。(参考『三ツ峠登山ツアーガイドブック』)
ちなみに木造愛染明王坐像が山梨県甲州市の放光寺にあり、「天弓愛染」と称される形式の像らしく、天弓愛染明王では日本最古の仏像なんですって!意外と強面な顔をしていらっしゃるのだと思いましたが、諸々の悪者を追い返す為であり、根は優しく、愛敬(あいきょう)開運を授けてくださるご利益があるそうです。
直江兼続の「愛」もこの信仰からきているとか。なかなか興味深いお話です。
今度ご利益を授かってきたいと思います。
それにしても毎回楽なルートばかり歩いていたので、そのコースよりは長いとわかっていながらも、かなり長く感じてしまいました(汗) しかもかなり大雑把に歩程時間を考えていたため、久しぶりの山歩きで体がつらいから短い距離にしてほしいと言われていた同行仲間からブーイング(笑) でも最初から正確に聞いていたら歩かなかったかもしれないので、最終的には良かったかな。
今回の山食。
最近おなじみとなってきた厚焼き玉子。そして賞味期限切れのカップ麺を配給して消化(笑)